影山(1993)によって提案された「語彙的複合動詞」「統語的複合動詞」の区別は,広く知られるところとなっている。本発表では,統語的複合動詞に焦点を当て,歴史的観点からアプローチすることで,この2種の区別が意味するところについて再検討する。
形式名詞を用いた接続形式には,「程度・量」や「限定」の用法を持つものが同時に「因果関係」も表すものがいくつかある。本発表では,「分」「だけ」といった形式名詞の現代語の例に考察を加え,「集合間の対応関係」というモデルによってこれらの用法のつながりに説明を与える方法を提示する。