国立国語研究所は昭和23年の創立以来,福島県白河市,山形県鶴岡市,三重県上野市など,全国各地で日常の社会生活におけることばや文字の使い方を調査してきました。
また,北海道札幌市や富良野市で方言の共通語化についての調査研究もおこなってきました。その一連の調査の一つとして,これまで昭和28年と昭和47年に愛知県岡崎市で敬語と敬語意識を調べる「ことばの調査」をしました。
2回目の調査からは35年,1回目の調査からは半世紀が経過し,日本社会は大きく変化しています。社会の変化によって敬語の使い方も変化していることが予想されます。今回はこの調査の3回目を企画し,半世紀の時間の変化と個人の中での変化を「ことば」を通して探っていきたいと考えます。
前2回の調査の報告は,
第一次調査:国立国語研究所報告11『敬語と敬語意識』(1957)
第二次調査:国立国語研究所報告77『敬語と敬語意識―岡崎における20年前との比較―』(1983)
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現在の岡崎市は,人口37万人余り(2008年1月1日時点で37,4358人)の愛知県で3番目に大きな都市です。第一次調査当時(1953年)は10,2620人,第二次調査(1972年)は21,6822人でした(岡崎市統計書より)。その中からサンプリングによる被調査者の面接調査や集合調査をおこないました。
第三次調査は,第一次調査・第二次調査の回答者を経年的に追う調査と,新たにサンプリングした被調査者に対する調査及び学校で行う集合調査などを実施する予定です。