表記情報と書誌形態情報を加えた日本語歴史コーパスの精緻化

略称
歴史コーパスの精緻化
プロジェクトリーダー
高田 智和 (国立国語研究所 言語変化研究領域 准教授)

概要

古来から伝わってきた書物 (歴史的典籍) には,そこに書かれている内容の他,装幀法,紙質,墨,綴じ糸などにそれぞれ意味があり,そこから様々な情報が読み取れます。このプロジェクトでは,そのような歴史的典籍の「書物」としての面に着目して,従来の書誌学に異分野融合の観点を加え,「総合書物学」という研究分野の構築をめざしています。

国語研では,言語単位 (単語,文節,句,文など) と表記・書記単位 (仮名字体,漢字字体,連綿文字列,句読点等表記記号など) と書物や版面の形状 (装丁,料紙,版型,頁遷移,行遷移など) との相関関係を明らかにするための研究を行っています。また,国語研で構築している『日本語歴史コーパス』に表記情報と書誌形態情報を加え,言語・表記 (文字) ・書物の重層構造を精緻に記述した言語コーパスのプロトタイプを作成することを目標としています。