| 略称 | : | 五段階 |
|---|---|---|
| プロジェクトリーダー | : | 角田 太作(つのだ たさく) 国立国語研究所 言語対照研究系教授 |
| 研究分野 | : | 言語学 |
| キーワード | : | 節連接,五段階,モーダル,発話行為 |
接続表現の用法は五段階に分類できる。日本語の接続表現「から」の例を見よう。
| レベルI: | 雨が降ったから, 花子は家にいた。 | (原因 と 結果) |
|---|---|---|
| レベルII: | 雨が降ったから, 花子は家にいるかもしれない。 | (原因 と 結果・判断) |
| レベルIII: | 雨が降ったから, 家にいなさい。 | (原因 と 結果・働きかけ) |
| レベルIV: | (花子は天気がよいと,必ず外出するという文脈。) 花子が家にいるから,雨が降ったのかもしれない。 | |
| レベルV: | ビールは冷蔵庫にあるよ。喉が渇いているようだから。 |
レベルIからレベルIIIまでは,「原因=>結果」の関係を表す。更に,レベルIIの結果は同時に判断も表す。レベルIIIの結果は同時に働きかけも表す。
しかし,レベルIVとレベルVでは,「原因=>結果」の関係を表わさない。レベルIVでは判断の根拠を表す。「花子が家にいることを根拠に判断すると,雨が降ったのかもしれない」という意味を表す。レベルVでは発話行為の前提を表す。「喉が渇いているようだということを前提にして,「ビールは冷蔵庫にあるよ。」と伝える発話行為を行う」という意味を表す。
「から」は原因・理由を表す。全てのレベルで使える。しかし, 原因・理由を表す接続表現が全て,レベルIからレベルVまで使える訳ではない。たとえば,「ために」は主にレベルIでしか使えない。
このように,接続表現によって使えるレベルが異なる。
本プロジェクトでは,原因・理由,条件,逆説の三つの種類の接続表現を考察し,どのレベルで使えるか,使えないかを,検討する。
家本太郎(京都大学),井上優(麗澤大学),今村泰也(国立国語研究所 ),梅谷博之(非常勤研究員(東京大学)),遠藤史(和歌山大学),大角翠(東京女子大学),小野秀樹(東京大学),風間伸次郎(東京外国語大学),片桐真澄(岡山大学),加藤昌彦(大阪大学),河内一博(防衛大学校),北野浩章(愛知教育大学),金恩愛(福岡県立大学),桐生和幸(美作大学),金廷珉(慶一大学校(韓国) ),久保智之(九州大学),呉人惠(富山大学),小林正人(東京大学),坂本文子(外務省研修所),佐々木冠(札幌学院大学),笹間史子(大阪学院大学),塩谷亨(室蘭工業大学),下地理則(群馬県立女子大学),白井聡子(名古屋工業大学),沈力(同志社大学),高橋清子(神田外語大学),田口善久(千葉大学),千田俊太郎(熊本大学),角田三枝(非常勤講師(立正大学)),永井忠孝(青山学院大学),平野尊識(山口大学),Andrej Malchukov(Max Planck Institute),宮地朝子(名古屋大学),八杉佳穂(国立民族学博物館),山田久就(小樽商科大学),米田信子(大阪大学),児島康宏(非常勤講師(東京外国語大学)),Heiko Narrog(東北大学),プラシャント・パルデシ(国立国語研究所),ティモシー・バンス(国立国語研究所),アンナ・ブガエワ(早稲田大学),ジョン・ホイットマン(国立国語研究所)
節連接の五段階における,原因・理由,条件,逆説の3種類の接続表現の使い分けを考察する。対象とする言語は北米,中米,大洋州,アジア,アフリカの諸言語,および英語の,約40の言語である。以下の項目について,検討する。
(1)どの接続表現がどのレベルで使えるか,使えないか。
(2)原因・理由,条件,逆説の接続表現の使い分けは同じ傾向を示すか?異なる傾向を示すか?
(3)話し言葉と書き言葉で,使える接続表現の種類は異なるか?
(4)同じ接続表現でも,話し言葉と書き言葉では,使えるレベルが異なるか?
(5)従属文,等位文,parataxis(文の並立)は,使えるレベルが異なるか?
本年度は共同研究発表会を5回行う。4月,6月,10月,12月,3月である。
メンバーは共同研究発表会で研究成果を発表する。更に,共同研究発表会での討論の成果をふまえて,論文を書き直す。
予算の許す範囲で,フィールドワークも行う。
| 開催日時 | 開催場所 | 開催案内 | 開催概要 |
|---|---|---|---|
| 平成23年12月10日(13:00-19:00) 平成23年12月11日(9:00-15:00) |
国立国語研究所 | > | > |
| 平成23年10月15日(13:00-19:00) 平成23年10月16日(9:00-15:00) |
国立国語研究所 | > | > |
| 平成23年6月25日(13:00-19:00) 平成23年6月26日(9:00-15:00) |
国立国語研究所 | > | > |
| 平成23年4月23日(13:00-19:00) 平成23年4月24日(9:00-15:00) |
国立国語研究所 | > | > |
| 平成23年3月26日(13:00-19:00) 平成23年3月27日(9:00-15:00) |
国立国語研究所 | > | 中止 |
| 平成22年12月11日(13:00-19:00) 平成22年12月12日(9:00-15:00) |
国立国語研究所 | > | > |
| 平成22年10月16日(13:00~19:00) 平成22年10月17日( 9:00~15:00) |
国立国語研究所 | > | > |
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平成22年 7月24日(13:00-19:00) 平成22年 7月25日( 9:00-15:00) |
国立国語研究所 | > | > |
| 平成22年 3月28日(9:00-15:00) | 国立国語研究所 | > | > |
| 平成21年12月13日(9:00-15:00) | 国立国語研究所 | > | > |