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日本語レキシコンの音韻特性

略称語彙の音韻特性
プロジェクトリーダー窪薗 晴夫(くぼぞの はるお)
国立国語研究所 理論・構造研究系教授
研究分野言語学
キーワード音韻論,音声学,対照言語学
プロジェクトのHP http://www.ninjal.ac.jp/phonology/

概要

本プロジェクトは,促音とアクセントを中心に日本語の音声・音韻構造を考察し,世界の言語の中における日本語の特徴を明らかにしようとするものである。促音については,主に外来語に促音が生起する条件およびその音声学・音韻論的要因を明らかにすることにより,日本語のリズム構造,日本語話者の知覚メカニズムを解明する。この成果は,日本語教育や言語障害教育に応用することが期待できる。アクセントについては,韓国語,中国語,スワヒリ語をはじめとする他の言語との比較対照を基調に,日本語諸方言が持つ多様なアクセント体系を世界の声調,アクセント言語の中で位置づける。

共同研究者(所属)

早田輝洋(東北学院大学),原口庄輔(明海大学),川越いつえ(京都産業大学),梶茂樹(京都大学),岩田礼(金沢大学),伊藤順子(カリフォルニア大学東京オフィス),遠藤光暁(青山学院大学),福井玲(東京大学),久保智之(九州大学),馬塚れい子(理化学研究所),新田哲夫(金沢大学),松井理直(神戸松蔭女子学院大学),那須昭夫(筑波大学),田中真一(神戸大学),松浦年男(北星学園大学),米田信子(大阪大学),Donna Erickson(昭和音楽大学),田中伸一(東京大学),五十嵐陽介(広島大学),ピンテール・ガーボル(神戸大学),竹安大(三重大学),李連珠(北海道大学),平山真奈美(立命館大学),菅原真理子(同志社大学),アーミン・メスター(カリフォルニア大学/国立国語研究所客員),松森晶子(日本女子大学/国立国語研究所客員),Tim Vance(国立国語研究所),木部暢子(国立国語研究所),上野善道(国立国語研究所客員),小川晋史(国立国語研究所)

研究目的

本研究は促音とアクセントの2つの音韻現象を他の言語との比較を基調に分析し,世界の言語の中における現代日本語の特性を明らかにしようとするものである。いずれのテーマについても広領域の研究者に共同研究者として参画してもらうことにより,通言語的かつ学際的な研究を推進する。本研究は理論・構造研究系が推進する「日本語レキシコンの総合的研究」の一翼を担う一方で,時空間変異研究系が主導する「消滅危機方言プロジェクト」の調査を音韻論的に分析し,また言語対照研究系のプロジェクト研究を音声面から補完する役割を果たす。 促音の「っ」は日本語に特徴的な音声要素であるが,本研究は促音が頻出する外来語に着目して分析することにより,日本語話者が促音を産出・知覚するメカニズムを,音韻理論と音声実験を融合した実験音韻論の観点から解明する。本研究では促音を研究している広領域(音声学,音韻論,国語史,言語獲得,日本語教育)の専門家を集め共同研究を推進する。

アクセントについては 日本語を特徴づけているアクセント体系の多様性を通言語的視点から考察することにより,(i)日本語諸方言のアクセント研究が一般言語学におけるアクセント研究,類型論研究にどのような知見を与えるか,(ii)逆に一般言語学のアクセント研究が日本語のアクセント分析にどのような洞察を与えるかを明らかにする。

研究計画・方法

促音については関西を中心に行われている促音研究会と連携して活動を行う。国内外から5~10名の専門家を集めて共同研究を組織する。アクセントに関しては,東京外大学AA研において約10年間続いた全国規模の共同研究「音韻に関する通言語学的研究」(研究代表者:梶茂樹氏)を後継する形で,上野善道氏,梶茂樹氏の協力を得て15~20名の組織で共同研究を推進する。

1~2ヶ月に一回開催される国内研究会と,年に1度,年度末に開催される国際シンポジウムを主な活動の場とする。定例研究会においては,若手研究者も含めた構成メンバーの研究発表に対し,専門が異なる参加者たちがそれぞれの視点からコメントを行う形をとる。国際シンポジウムは英語での発表を基本とし,発表の半数は国内研究会のメンバーが日頃の研究成果を発表する。残る半分は海外の共同研究者が海外における最新の研究成果を発表する形で行う。いずれの発表に対してもコメンテーターがコメントを行うこととするが,国内メンバーの発表に対しては海外の研究者が,海外研究者の発表に対しては国内メンバーがそれぞれコメントを行う。このような形式で国際シンポジウムを開催することにより,一方では日本国内における研究の成果を海外に発信し,他方では海外における最新の研究を日本の研究者に紹介することを図る。国際シンポジウムについては会議報告書を作成し,紙媒体と電子媒体(ウェブ公開)で公表する。

促音,アクセントいずれの研究テーマについても,プロジェクトの最終年度においてはそれまでの研究を総括する形で研究論文集(英文)を刊行する。

共同研究発表会

開催日時 開催場所 開催案内 開催概要
平成24年2月16日(11:00-17:00)
平成24年2月17日(9:30-14:50)
湯の宿 木もれび
平成23年10月1日(13:00-17:30)
平成23年10月2日(9:30-12:30)
国立国語研究所
平成23年7月16日(13:00-17:00)
平成23年7月17日(9:30-13:00)
国立国語研究所
平成23年5月21日(13:00-17:30)
平成23年5月22日(10:00-15:00)
神戸大学
平成23年 3月20日(9:30-12:30) 日本女子大学 目白キャンパス
平成22年10月 3日(13:00-18:00) 国立国語研究所
平成22年 8月 1日(10:00-15:00) 国立国語研究所
平成22年 6月 6日(13:00-18:00) 京都大学大学院 川端キャンパス
平成22年 3月 8日(13:00-18:00) 青山学院大学
平成22年 2月22日(11:00-15:30) 国立国語研究所
平成21年12月06日(11:00-16:30) 国立国語研究所