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形容詞節と体言締め文:名詞の文法化

略称体言締め文
プロジェクトリーダー角田 太作(つのだ たさく)
国立国語研究所 言語対照研究系教授
研究分野言語学
キーワード体言締め文,人魚構文,名詞,文法化,形容詞節

概要

日本語には下記のような文がある。

(1)明日,花子が名古屋に行く   予定だ
(2)外では雨が降っている   模様だ

これらの文の後半は名詞述語文と同じである。(従って,体言締め文と名付けた。)しかし,前半は後半とは違う。(従って,人魚構文とも呼べる。)前半は動詞述語文と同じである。

体言締め文は地理的に偏りがあるようだ。本プロジェクトの研究によって,アジアの20近くの言語と,アフリカの一つの言語に見つかった。他の地域の言語には見つかっていない。 アジア・アフリカでも他の言語には見つかっていない。

(1)の名詞「予定」と(2)の名詞「模様」では,語源の意味が残っている。しかし,残っていない場合もある。例は名詞「はず」(語源は「矢筈」)である。

(3)明日,花子が名古屋に行く   はずだ

意味の面で,名詞の文法化が起こっている。

また,体言締め文の名詞が独立性を失って,接語に,更には,接辞になった例もある。形態の面でも,名詞の文法化が起こっている。

本プロジェクトでは,体言締め文の様々な側面を考察する。

共同研究者(所属)

家本太郎(京都大学),井上優(麗澤大学),今村泰也(国立国語研究所 ),梅谷博之(非常勤研究員(東京大学)),遠藤史(和歌山大学),大角翠(東京女子大学),小野秀樹(東京大学),風間伸次郎(東京外国語大学),加藤昌彦(大阪大学),河内一博(防衛大学校),北野浩章(愛知教育大学),金恩愛(福岡県立大学),桐生和幸(美作大学),金廷珉(慶一大学校(韓国) ),久保智之(九州大学),呉人惠(富山大学),小林正人(東京大学),下地理則(群馬県立女子大学),白井聡子(名古屋工業大学),沈力(同志社大学),高橋清子(神田外語大学),田口善久(千葉大学),千田俊太郎(熊本大学),角田三枝(非常勤講師(立正大学)),平野尊識(山口大学),Andrej Malchukov (Max Planck Institute),宮地朝子(名古屋大学),八杉佳穂(国立民族学博物館),米田信子(大阪大学),児島康宏(非常勤講師(東京外国語大学)),Heiko Narrog(東北大学),片桐真澄(岡山大学),プラシャント・パルデシ(国立国語研究所),ティモシー・バンス(国立国語研究所),アンナ・ブガエワ(早稲田大学),ジョン・ホイットマン(国立国語研究所)

研究目的

アジア・アフリカの約20の言語の体言締め文を,主に以下の点について研究する。

(1)体言締め文は地理的にどのように分布しているか?
(2)体言締め文は,音韻,形態,統語,意味の点で,どのような性質を持っているか?
(3)体言締め文は,形容詞節(連体修飾節とも呼ぶ)と,どのような共通点と相違点があるか?
(4)体言締め文における名詞の文法化のプロセスはどんなものであるか?

研究計画・方法

本年度は共同研究発表会を5回行う。4月,6月,10月,12月,3月である。

メンバーは共同研究発表会で研究成果を発表する。更に,共同研究発表会での討論の成果をふまえて,論文を書き直す。

予算の許す範囲で,フィールドワークも行う。

参考文献(PDF / 163KB)

共同研究発表会

開催日時 開催場所 開催案内 開催概要
平成23年12月10日(13:00-19:00)
平成23年12月11日(9:00-15:00)
国立国語研究所
平成23年10月15日(13:00-19:00)
平成23年10月16日(9:00-15:00)
国立国語研究所
平成23年6月25日(13:00-19:00)
平成23年6月26日(9:00-15:00)
国立国語研究所
平成23年4月23日(13:00-19:00)
平成23年4月24日(9:00-15:00)
国立国語研究所
平成23年3月26日(13:00-19:00)
平成23年3月27日(9:00-15:00)
国立国語研究所
平成22年12月11日(13:00-19:00)
平成22年12月12日(9:00-15:00)
国立国語研究所
平成22年10月16日(13:00-19:00)
平成22年10月17日( 9:00-15:00)
国立国語研究所
平成22年 7月24日(13:00-19:00)
平成22年 7月25日( 9:00-15:00)
国立国語研究所
平成22年 3月27日(13:00-19:00) 国立国語研究所
平成21年12月12日(13:00-19:00) 国立国語研究所