このプロジェクトは平成25年10月で終了しました。今後の更新予定はありません。

空間移動表現の類型論と日本語 : ダイクシスに焦点を当てた通言語的実験研究

プロジェクトリーダー松本 曜
神戸大学大学院 人文学研究科 教授
研究分野言語対照
キーワード空間移動,類型論,ダイクシス
プロジェクトのHP国立国語研究所プロジェクト「空間移動表現の類型論と日本語」

概要

人や物が移動する現象を描写する移動表現に関しては,世界の諸言語で興味深い類型的な違いがあることが認知言語学的な研究の中で明らかになって来た (Talmy 1991, Slobin 2003など)。しかし,その研究の多くは移動の経路と様態に注目したものであり,ダイクシス動詞の役割は軽視されがちであった。本研究は,ダイクシス動詞の役割に注目することにより,移動表現の類型論の新しい全体像を示し,その上で日本語の移動表現の性質を類型論的に位置づけることにある。

本研究では,日本語に関する詳細な研究を行うと同時に,類型論的な立場から,通言語的な研究を行う。特に,研究分担者,協力者とのチームワークにより,同一の移動事象をどのように各言語が表現するかを見るために,ビデオを用いた発話実験調査を10以上の言語において行い,各言語の移動表現の性質に迫る。その結果を日本語と比較し,日本語の類型的な性質を明らかにする。