NINJALコロキウム・講演会

NINJALコロキウム

国内外の優れた研究者を講師にお招きし,日本語・言語学・日本語教育のさまざまな分野について最前線の研究成果をお話しいただく講演会です。一般に公開していますので,教員・大学院生を問わず,ご自由にご参加ください。 (参加無料)

  • スケジュール : 不定期。原則として,1ヶ月1回。
  • 会場 : 国立国語研究所 2階 多目的室

Web開催の場合には,講演ごとに,事前の参加申し込みが必要です。

講演時の所属です。

第115回 ※詳細は後日お知らせします。

  • 日時 : 2021年3月23日 (火) 15:30~17:30
  • 会場 : Web開催 (zoom使用,事前申し込み制 <参加無料>)
  • 講師 : Ian WILSON (会津大学 教授)

第114回 「コーパスと CEFR を融合した外国語教育用言語資源の構築」

  • 日時 : 2021年3月2日 (火) 15:30~17:30
  • 会場 : Web開催 (zoom使用,事前申し込み制)
  • 講師 : 投野 由紀夫 (東京外国語大学 教授)
    • 専門領域 : コーパス言語学,第二言語語彙習得,英語辞書学 (特に学習辞典)
    • 主要業績 :
      • 投野 由紀夫 (編) (2015) 『コーパスと英語教育』 ひつじ書房.
      • 投野 由紀夫 (編) (2013) 『CAN-DOリスト作成・活用 英語到達度指標CEFR-Jガイドブック』 大修館書店.
      • TONO Yukio, YAMAZAKI Makoto and MAEKAWA Kikuo (2013) A Frequency Dictionary of Japanese. Routledge.
      • Tony McEnery, Richard Xiao and TONO Yukio (2005) Corpus-Based Language Studies. Routledge.
    • 講演要旨 :

      コーパスを外国語教育に応用する試みは,コーパス情報から間接的に学習材を作成する「間接利用」と,コーパスそのものを学習者に提供し発見・帰納学習を促す「直接利用」とに分かれる。最近新しい流れとして,外国語教授・学習プロセス全体を設計するための道具としてヨーロッパ言語共通参照枠 (CEFR) が世界的に影響力を拡大している。この講演では,その CEFR の枠組を用い,かつコーパス言語学的アプローチを活かして外国語教育用言語資源を構築する手法およびその可能性や課題に関して論じる。

第113回 「言語音の外延のより良い理解のために : カラハリ言語帯音韻類型論」

  • 日時 : 2020年10月13日 (火) 15:30~17:30
  • 会場 : Web開催 (zoom使用,事前申し込み制)
  • 講師 : 中川 裕 (東京外国語大学 教授) ほか
    • 専門領域 : 言語学,音声学,音韻論,コイサン言語学
    • 主要業績 :
      • Alena WITZLACK-MAKAREVICH and NAKAGAWA Hirosi (2019) Linguistic Features and Typologies in Languages Commonly Referred to as ‘Khoisan’. In: H. Ekkehard WOLFF (Ed.) The Cambridge Handbook of African Linguistics, 382-416. Cambridge University Press.
      • Tom GÜLDEMANN and NAKAGAWA Hirosi (2018) Anthony Traill and the holistic approach to Kalahari Basin sound design. Africana Linguistica 24: 45–73.
      • NAKAGAWA Hirosi (2017) ǂHaba lexical tonology. In: Anne-Maria FEHN (Ed.) Khoisan Languages and Linguistics, 109-120. Rüdiger Köppe Verlag.
      • NAKAGAWA Hirosi (2016) Khoisan Phonotactics – a Case Study from Glui. In: Rainer VOSSEN and Wilfrid H.G. HAACKE (Eds.) Lone Tree – Scholarship in the Service of the Koon, 301-310. Rüdiger Köppe Verlag.
      • NAKAGAWA Hirosi (2012) The importance of TASTE verbs in some Khoe languages. Linguistics 50: 395–420.
    • 講演要旨 :

      人類を言語音の多様性を探究する研究分野「音韻類型論」は,本来,言語音の普遍的傾向と言語音の限界範囲の両方の解明に向かうべきものだ。だが,従来の音韻類型論は,前者に重点が置かれ,後者に関わる「言語音の限界縁はいかなるものか?」と「その限界縁をなす稀少特徴はどのように説明できるか?」という重要な問題を十分に探究することはなかった。講演者とその調査チームは,これらの問題に取り組むプロジェクトを進めている。プロジェクトは,(i) 世界中に遍在するありふれた音韻特徴を重視する従来の接近法に替えて,地理的に偏在するめずらしい音韻特徴を重視する新規の接近法を採り,(ii) 高度に複雑な言語音類を多用するカラハリ言語帯 (コイサン) 諸言語の精査によって言語音の複雑度の限界範囲の解明に挑み,(iii) 音素目録に基づく頻度調査に依存しがちだった従来の研究に対し,音素目録・語彙・テキストの3期軸データセットによる多視座的な頻度調査を行う。講演では,プロジェクトのこれまでの成果の一部を報告する。