「北米における日本関連在外資料調査研究・活用 ―言語生活史研究に基づいた近現代の在外資料論の構築―」研究発表会 (2021年11月27日)

プロジェクト名・リーダー名
北米における日本関連在外資料調査研究・活用 ―言語生活史研究に基づいた近現代の在外資料論の構築―
朝日 祥之 (国立国語研究所 言語変異研究領域 准教授)
開催期日
2021年11月27日 (土) 10:00~16:30
開催場所
Web開催
参加申込
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申込締切 : 2021年11月24日 (水)

プログラム

「日系移民音声資料の整備と課題 : 音声資料のシノプシス作成をめぐって」 朝日 祥之 (国立国語研究所),松平 けあき (国立国語研究所),宮崎 早季 (国立国語研究所),髙山 善裕 (国立国会図書館)

本プロジェクトでは,これまで収集してきた音声資料の整備を行なってきた。音声資料のメタデータには,資料に記されたもの,現地機関で作成されたものがある。これらを手がかりに音声資料を聞きながら目録を作成してきた。この作業によって生成されたシノプシスを公開し,共同利用を活性化するための試みを行なった。本報告では,シノプシス作成の手順とそこにある課題について,これまで作業に従事してきた担当者から報告を行う。

「布哇教育会『日本語読本』全文データの公開」 高田 智和 (国立国語研究所)

本報告では,ハワイ大学ハミルトン図書館所蔵の布哇教育会「日本語読本」 (1929年発行の全6巻,ならびに1936年から1939年発行の全12巻) の全文データが国立国語研究所より公開したことを報告する。「日本語読本」は,同時期日本の国定読本 (第3期ハナハト読本,第4期サクラ読本) の影響を受けたものである。

「ハワイ日系人のアイデンティティ : オーラルヒストリーから辿る一考察 (仮)」 横山 香奈 (大阪産業大学)

本研究では,ハワイの日系人がどのようなアイデンティティや教育観を継承しているのかを考察するため,ハワイ出身の日系人に質問紙調査をおこない,面接が可能であった対象者には半構造化面接による聞き取りもおこなった。加えて,三つのアーカイブからのオーラルヒストリーのインタビューデータを併せて分析を試みた。

「船上の「写真花嫁」と「スチュワーデス」の物語」 柳澤 幾美 (名古屋外国語大学)

本報告では,日本人「写真花嫁」が日本を出発してアメリカに着くまでの彼女たちの船の旅を,主にオーラル・ヒストリーや新聞記事などを使って辿る。さらに,船上の彼女たちの「見張り役」として雇われた中年女性,「スチュワーデス」について,新聞記事や手記などを資料にして,彼女たちの仕事と「写真花嫁」との関わりも紹介する。

「ハワイ島における学生実習の構築と「食の循環」 ―農学・農業,日系移民の視点から (仮)」 坂梨 健太 (京都大学)

報告者の前任校 (龍谷大学) では,2019年からハワイ島での海外農業体験実習を開始した。本報告では,2017年から始めた準備作業,実際のプログラム内容,学生の反応などを紹介する。また,本実習の限界や可能性を振り返りながら,実習のテーマであった「食の循環」にかんして,日系移民の歴史や農学・農業の視点から考えてみたい。