著書紹介 平成26年度 (2014年度)

太字 : 発行時の在籍者

アイヌ語研究の諸問題

書影

アンナ・ブガエワ長崎 郁 (編)

北海道出版企画センター (詳細ページ) ,2015年3月31日,ISBN 9784832815018

アイヌ語研究の最新の成果を収録した論文集。
アイヌ語の音韻から形態論,統語論,アイヌ語史,口承文芸における言語までさまざまな問題についてとりあげられている。

災害に学ぶ 文化資源の保全と再生

書影

木部 暢子 (編)

勉誠出版 (詳細ページ) ,2015年3月30日,ISBN 9784585221104

人間文化研究は,災害に対して何ができるのか。地域に対して何ができるのか

東日本大震災以来,アーカイブズ・文化財保護の現場は,新たな課題に直面している。
災害により失われた人と人のつながりをどう再構築するか。有形の文化遺産を災害からどう守るか。被災した紙資料をいかに復旧し保護するか。
歴史学・民俗学・言語学・アーカイブズ学などの諸分野が結集し,文化資源保全と地域文化復興の方途を探る。

アメリカ・ハワイ日系社会の歴史と言語文化

書影

朝日 祥之,原山 浩介 (編)

東京堂出版 (詳細ページ) ,2015年3月25日,ISBN 9784490208993

現在,日系人の言語文化や日系人社会の実体について,日本語学をはじめ,歴史学,文化人類学,民俗学,移民研究など,学際的な研究が進められています。本書は,国立国語研究所「日本関連在外資料に関する調査研究」の成果をまとめた論集で,南北アメリカ(ハワイ含む)の関係機関における日系住民に関する資料の発掘調査を紹介,新たな知見を提供する基礎資料となるものです。

一貫連携英語教育をどう構築するか ―「道具」としての英語観を超えて―

書影

鳥飼 玖美子 (著)

東信堂 (詳細ページ) ,2015年3月15日,ISBN 9784798912899

「発信型英語力」「コミュニケーション能力」「異文化理解・対応」―小学校から大学まで一貫連携した英語教育をめざして,立教学院が掲げるこの「三つの柱」は,実は不可分一体の営為なのだ。本書は,英語を交渉・交流の「道具」とみなす「グローバル英語」を超えて,実りあるコミュニケーションには幅広い異文化理解が不可欠という立場から,様々な困難に取り組み,日夜英語教育の改善に努めている立教学院小学校から大学各校の体験的論考として,日本の英語教育を担当する関係者への大きな示唆となるだろう。

心を引き寄せる大人の伝え方集中講義

書影

石黒 圭 (著)

サンクチュアリ出版 (詳細ページ) ,2015年2月25日,ISBN 9784801400115

「「心の距離を縮める」ための,初めての会話実例集
敬語がどれだけ正しくても 心の距離は縮まらない
一橋大学で生まれた 会話の本
頼む,断る,話しかける,答える,距離をとる,提案する,意見を言う,説明する,などシチュエーション別に,465の実例を掲載。
取引先,上司,部下,先輩,後輩,…などに対して敬語は使えるけど,その先の「心の距離を縮める」ための伝え方を知らなかった,という人のための,今までになかった会話実例集です。

研究叢書454 現代日本語の受身構文タイプとテクストジャンル

書影

志波 彩子 (著)

和泉書院 (詳細ページ) ,2015年2月25日,ISBN 9784757607347

小説の会話文,地の文,新聞の報道文,評論文という4つの異なるテクストジャンルから取り出した受身文を,その主語と行為者の有情・非情の別で大きく4つに分類し,動詞の結合価と語彙的な意味に基づいた細かいサブタイプを立て,各構文タイプの意味と構造的な特徴を考察し,現代日本語の受身文の網羅的な記述を目指した独創的研究。それぞれの構文間の相互移行関係を考察し,受身構文の体系 (ネットワーク) をも視野に入れている。また、各テクストにおける受身構文タイプの分布を示し,テクストジャンルに特徴的な受身構文タイプを明らかにしている。本研究の試みは,各テクストの特徴的な文体には、一定の文章構造のパターンがあり,それにふさわしい文タイプが要素として選ばれるということを示唆している。また,近年日本語文法の記述の中でも注目されている「構文」という概念にとって,「統合的体系,構造,要素」という概念が不可欠であることを主張する。

フィードバック研究への招待 ―第二言語習得とフィードバック

書影

大関 浩美 (編)
名部井 敏代,森 博英,田中 真理,原田 三千代 (著)

くろしお出版 (詳細ページ) ,2015年2月13日,ISBN 9784874246436

外国語を教える教室で学習者の発話や作文に誤りがあったとき,教師は訂正したほうがいいのだろうか。口頭でのインタラクションやライティングにおける学習者の誤りへのフィードバックに関する最新の研究成果を紹介する。

講座 日本語コーパス 3 話し言葉コーパス ―設計と構築―

書影

前川 喜久雄 (監修)
小磯 花絵 (編)
小磯 花絵前川 喜久雄,五十嵐 陽介,丸山 岳彦伝 康晴籠宮 隆之,西川 賢哉,菊地 浩平 (著)

朝倉書店 (詳細ページ),2015年2月5日,ISBN 9784254516036

「話し言葉」の持つ特殊性を克服し,コーパスとしての要件に見合うよう収集,データの処理,アノテーションを行う過程を概説する。近年のツールの充実を踏まえ,Praatによる音声分析,ELANによる映像分析の方法を巻末に収録。

Handbooks of Japanese Language and Linguistics 2
Handbook of Japanese Phonetics and Phonology

書影

窪薗 晴夫 (編)
柴谷 方良影山 太郎 (シリーズ編)

De Gruyter Mouton (詳細ページ) ,2015年2月,ISBN 9781614512523

First comprehensive handbook of Japanese phonetics & phonology.
Serves as a guide to Japanese phonetics & phonology for all interested in linguistics and speech sciences including phonetic processing, speech perception & production.

The Oxford Handbook of Linguistic Analysis (Second Edition)

書影

ベルント・ハイネ,ハイコ・ナロック (編)

Oxford University Press (詳細ページ) ,2015年2月,ISBN 9780199677078

This handbook aims at offering an authoritative and state-of-the art survey of current approaches to the analysis of human languages, serving as a source of reference for scholars and graduate students. The main objective of the handbook is to provide the reader with a convenient means of comparing and evaluating the main approaches that exist in contemporary linguistics. Each of the chapters is devoted to one particular approach, theory, model, program, or framework of linguistics.

Handbooks of Japanese Language and Linguistics 11
Handbook of the Ryukyuan Languages - History, Structure, and Use -

書影

パトリック・ハインリッヒ,宮良 信詳,下地 理則 (編)
柴谷 方良影山 太郎 (シリーズ編)

De Gruyter Mouton (詳細ページ),2015年1月,ISBN 9781614511618

The UNESCO atlas on endangered languages recognizes the Ryukyuan languages as constituting languages in their own right. This represents a dramatic shift in the ontology of Japan's linguistic make-up. Ryukyuan linguistics needs to be established as an independent field of study with its own research agenda and objects. This handbook delineates that the UNESCO classification is now well established and adequate. Linguists working on the Ryukyuan languages are well advised to refute the ontological status of the Ryukyuan languages as dialects. The Ryukyuan languages constitute a branch of the Japonic language family, which consists of five unroofed Abstand (language by distance) languages. The Handbook of Ryukyuan Languages provides for the most appropriate and up-to-date answers pertaining to Ryukyuan language structures and use, and the ways in which these languages relate to Ryukyuan society and history. It comprises 33 chapters, written by the leading experts of Ryukyuan languages. Each chapter delineates the boundaries and the research history of the field it addresses, comprises the most important and representative information.

音響サイエンスシリーズ 12 音声は何を伝えているか ―感情・パラ言語情報・個人性の音声科学―

書影

日本音響学会 (編)
森 大毅,前川 喜久雄,粕谷 英樹 (著)

コロナ社 (詳細ページ),2014年12月22日,ISBN 9784339013320

話し言葉を文字に書き起こすと失われる情報がある。この「書き言葉にはない特質」が音声によるコミュニケーションを豊かで特別なものにしている。本書はここに焦点を当て「音声は何を伝えているか」という問いを解説した。

講座 日本語コーパス 6 コーパスと日本語学

書影

前川 喜久雄 (監修)
田野村 忠温 (編)
石井 正彦,杉本 武,服部 匡,小原 京子,田野村 忠温

朝倉書店 (詳細ページ),2014年12月10日,ISBN 9784254516067

日本語の研究におけるコーパス利用のさまざまなアプローチの可能性と注意点を具体的な研究事例とともに解説する。巻末にコーパスとしてのインターネットの利用とコーパス処理プログラミングの初歩に関する解説を収録。

講座 日本語コーパス 2 書き言葉コーパス ―設計と構築―

書影

前川 喜久雄 (監修)
山崎 誠 (編)
山崎 誠前川 喜久雄丸山 岳彦柏野 和佳子山口 昌也,小椋 秀樹,小木曽 智信田中 牧郎 (著)

朝倉書店 (詳細ページ) ,2014年12月10日,ISBN 9784254516029

BCCWJを中心に,「書き言葉」コーパスの設計と準備,サンプリング,電子化,アノテーションの方法と過程を解説する。『太陽コーパス』や『明六雑誌コーパス』ほか,近代以前の歴史コーパスについての解説も併せて収録する。

日本語を書くトレーニング 第2版

書影

野田 尚史,森口 稔 (著)

ひつじ書房 (詳細ページ) ,2014年12月,ISBN 9784894761773

新しい発想にもとづく日本語表現のテキストブック。メールで先生に問い合わせをする,レストランのメニューをわかりやすく直すなど,日常生活に密着した言語活動をサポートするテキスト。このテキストのキモは,相手の気持ちがわかるということはとても難しいということを実感することである。
第2版では,2003年の初版刊行以降古くなってきた情報を現在に合わせて刷新する形で改訂しました。具体的には,現在ではあまり使用されなくなったファックスやテレビのGコード予約などのトピックを新しいものに変更し,メールの体裁を現行で実際に使用されている体裁に近づけ,また発信日などの年月を更新しました。

日本語文法史研究 2

書影

青木 博史,小柳 智一,高山 善行 (編)

ひつじ書房 (詳細ページ),2014年10月29日,ISBN 9784894767423

本書は,本邦初を謳った,日本語文法の歴史的研究をテーマとする隔年刊行の論文集の第2号である。文法史研究の発展に貢献すべく最新の成果を発信すること,さらに,若手研究者による論文を掲載し,当該分野の活性化を図ることを目標としている。研究論文10 本に加え,「テーマ解説」「文法史の名著」「文法史研究文献目録」を付している。

日本語教師のための 実践・作文指導

書影

石黒 圭 (編著)

くろしお出版 (詳細ページ),2014年10月17日,ISBN 9784874246368

日本語教師のための「実践」シリーズ第二弾。経験豊かで多彩な執筆陣が,作文指導の基本と実践に分けて,そのノウハウ,ユニークな授業実践を公開,共有する。新米教師にはもちろん,作文授業のマンネリ化に悩むベテラン教師にも。

ひつじ研究叢書 (言語編) 第122 巻 話し言葉と書き言葉の接点

書影

石黒 圭,橋本 行洋 (編)
石黒 圭金水 敏丸山 岳彦, 他 (分担執筆)

ひつじ書房 (詳細ページ) ,2014年10月1日,ISBN 9784894767089

日本語学会2013年度春季大会 (大阪大学) において行われた学会シンポジウムをもとにした論文集である。シンポジウムのパネリストに本テーマに関わる第一線の研究者を加えた,計13名による考察。フィクションの言葉やヴァーチャル方言,語用論的視点やコーパスによる視点をとりあげた共時的研究から,古代語や鎌倉時代,明治時代の言葉などをテーマとする通時的研究まで,言語研究の各方面から書き言葉・話し言葉へ迫る。

ひつじ意味論講座 第3 巻 モダリティⅠ : 理論と方法

書影

澤田 治美 (編)
ハイコ・ナロック堀江 薫, 他 (分担執筆)

ひつじ書房 (詳細ページ) ,2014年9月30日,ISBN 9784894765030

言語学のほか,様々な分野の第一線の研究者によるあらたな「意味」研究のシリーズ「ひつじ意味論講座」第3巻。モダリティは,アリストテレス以来,哲学,論理学,言語学,心理学などの分野において,「様相」あるいは「命題のあり方・言表態度」として多くの研究が積み重ねられてきた。本巻では,モダリティの理論的・方法的な側面を論じる。

琉球諸語の保持を目指して 消滅危機言語をめぐる議論と取り組み

書影

下地 理則,パトリック ハインリッヒ (編)

ココ出版 (詳細ページ),2014年9月15日,ISBN 9784904595503

二〇〇九年二月,ユネスコは,琉球諸語 (奄美語・国頭語・沖縄語・宮古語・八重山語・与那国語) を,消滅危機言語として認定した。一〇日に一つの言語が消滅しているといわれる現在,何らかの対策をとらなければ,二〇五〇年の段階で琉球諸語は絶滅するだろう。本書は、琉球諸語をはじめとする消滅危機言語の復興・維持に関して,社会言語学,記述言語学,言語教育学の専門家たちの議論,コミュニティの現場におけるさまざまな取り組みを紹介する。巻末には,うちーなーぐち継承活動家・比嘉光龍 (ふぃじゃばいろん) 氏と言語学者・宮良信詳 (みやらしんしょう) 氏へのインタビューを収録。消滅危機言語に対して言語学には何ができるのか,その課題と可能性が見えてくる。

そうだったんだ!日本語 コレモ日本語アルカ? ―異人のことばが生まれるとき―

書影

金水 敏 (著)

岩波書店 (詳細ページ),2014年9月10日,ISB 9784000286305

「これながいきの薬ある。のむよろしい。」――この台詞を見ただけで中国人が思い浮かぶ人は多いだろう。だが現実の中国人は今こんな話し方をしない。フィクションの中で中国人を表象するこうした言葉遣いは,実在した話し方が元になっているのか。また歴史的にどのようにして中国人と結びつけられるようになったのだろうか。

交际型日语教学语法研究

書影

野田 尚史 (編著)

外语教学与研究出版社,2014年9月1日,ISBN 9787513550574

2005年にくろしお出版から出版された『コミュニケーションのための日本語文法』の中国語訳である。「文法が変わらなければ,日本語教育は変わらない!」というスローガンのもと,コミュニケーション重視の新しい「日本語教育文法」をさまざまな角度から検討した10本の論文で構成されている。日本語の原著は,日本語教育文法の研究が盛んになるきっかけになったものである。

〈役割語〉小辞典

書影

金水 敏 (編)

研究社 (詳細ページ),2014年9月,ISBN 9784767491134

「わしが知っておるんじゃ」 / 「わたくしが存じておりますわ」 / 「さよう,拙者が存じておる」というセリフを聞くと,どんな人物(キャラクター)が話しているのか,日本で育った日本語話者であれば難なくわかるはず。このように,特定のキャラクターと密接に結びついた言葉づかいを「役割語」と呼び,〈老人語〉〈お嬢様語〉〈武士ことば〉などと定義をした上で,役割語としての語義や成り立ち,使用場などを辞書風に解説したのが本辞典。いつのまにか身につけていて使用している,この不思議な「役割語」をとことん解剖!

Perspectives on Semantic Roles

書影

Silvia LURAGHI,Heiko NARROG (編)

John Benjamins Publishing Company (詳細ページ),2014年8月19日,ISBN 9789027206879

Semantic roles have continued to intrigue linguists for more than four decades now, starting with determining their kind and number, with their morphological expression, and with their interaction with argument structure and syntax. The focus in this volume is on typological and historical issues. The papers focus on the cross-linguistic identification of semantic-role equivalents, on the regularity of, and exceptions concerning change and grammaticalization in semantic roles, the variation of encoding the roles of direction and experiencer in specific languages, presenting evidence for identifying a new semantic role of speech addressee in Caucasian languages, on semantic roles in word formation, and finally a cross-linguistic comparison of the functions and the grammaticalization of the ethical dative in some Indo-European languages. The book will be of interest to anyone involved with case and semantic roles, with the syntax-semantics interface, and with semantic change and grammaticalization.

柳田方言学の現代的意義 あいさつ表現と方言形成論

書影

小林 隆 (編)
大西 拓一郎熊谷 康雄鑓水 兼貴, 他 (分担執筆)

ひつじ書房 (詳細ページ),2014年8月19日,ISBN 9784894767195

本書は,柳田国男の没後50年を記念して企画された論文集である。日本の近代方言学に大きな影響を与えた柳田の研究は,その後どのように発展し,現在の方言学に流れ込んでいるのか。本書では,柳田方言学の現代的な意義を,あいさつ表現研究と方言形成論の2つのテーマについて明らかにし,これからの方言研究の新たな可能性を発掘していく。

ドラマと方言の新しい関係 『カーネーション』から『八重の桜』、そして『あまちゃん』へ

書影

金水 敏,田中 ゆかり,岡室 美奈子 (編)

笠間書院 (詳細ページ),2014年8月9日,ISBN 9784305707260

近年,方言がドラマにおいて果たす役割がきわめて重要になってきた。
例えば,『カーネーション』から『八重の桜』,そして『あまちゃん』…。
本書は,言語研究の立場から,ドラマの方言を捉え直します。
果たして,ドラマの方言が変わってきているのか。
それとも,方言がドラマを変えたのか。
実際にドラマのことば指導を行っている俳優や,NHKのドラマ制作班の方々を迎え,その謎を考え,「ドラマ方言」が誕生する過程に迫る。
2014年3月に行われた「ドラマと方言の新しい関係」シンポジウムの完全書籍化。

量から質に迫る

書影

徃住 彰文 監修,村井 源 (編)
河瀬 彰宏, 他 (分担執筆)

新曜社 (詳細ページ),2014年7月28日,ISBN 9784788513969

学問の世界における量的研究と質的研究の間の溝は非常に深く,「量か質か」の不毛な対立が繰り返されてきました。本書は,これまで質的研究の対象と考えられてきた人間の複雑な心的活動に量的側面からアプローチする方法を,個別の研究に基づいてわかりやすく解説します。一見すると科学になじまないように見える文学や音楽,思想など,複雑でとらえがたいものや直感的な心のはたらきを数量化し,緻密に分析することで,いったい何が見えてくるのでしょうか? 量か質かを超えた「第三の道」に挑む,心の科学の最先端への招待!

学校英語教育は何のため?

書影

江利川 春雄,斎藤 兆史,鳥飼 玖美子,大津 由紀雄 (著)

ひつじ書房 (詳細ページ),2014年7月7日,ISBN 9784894767270

政府や経済界は「グローバル人材」という1割ほどのエリート育成を学校英語教育の目的とし,小学校英語の低年齢化と教科化,中学校英語での英語による授業実施,TOEFL 等の外部検定試験の導入などの無謀な政策を進めている。このままでは9割が切り捨てられる。本書では,公教育で英語を教える目的とは何かという根本問題に立ち返り,英語教育の目指すべき方向を提言する。内田樹,鳥飼玖美子による白熱した対談も収録。

歴史語用論の世界 文法化・待遇表現・発話行為

書影

金水 敏,高田 博行,椎名 美智 (編)

ひつじ書房 (詳細ページ),2014年6月18日,ISBN 9784894766907

時代や文化の異なる社会で,人は場面に応じて言葉をどう使い分けてきたのか? その言葉の使用法は時代と共にどう変わってきたのか? この問いに答えるべく本書では,文法化と待遇表現について論じたあと,人を取り調べる,人を説得する,人に伝えるという観点から英語史・日本語史・ドイツ語史におけるトピックを掘り起こし,新たな研究へと誘う。

日本語の配慮表現の多様性 歴史的変化と地理的・社会的変異

書影

野田 尚史,高山 善行,小林 隆 (編)
野田 尚史青木 博史, 他 (分担執筆)

くろしお出版 (詳細ページ),2014年6月12日,ISBN 9784874246221

この本は,近年,日本語研究の中で注目されるようになってきている「配慮表現」を多角的に研究したものである。古代語から現代語までの歴史的変化と,現代の日本各地に見られる地理的・社会的変異という主に2つの観点から,専門分野が異なる日本語研究者16名が時間をかけて共同研究を行い,日本語の配慮表現の多様性を追究した成果である。 (この本の目的と構成)

Good Writingへのパスポート―読み手と構成を意識した日本語ライティング

書影

田中 真理,阿部 新 (著)

くろしお出版 (詳細ページ),2014年6月12日,ISBN 9784874246184

本書では,日本語で,形式面でも内容面でも効果的かつ魅力的な文章が書けることを目指します。方法としては英語のessay (日本語「エッセイ」とは異なり,英語の essay は小論文のようなものです) の書き方,具体的には「パラグラフ」 (日本語の「段落」に近い) の概念やessayの発想法を日本語の文章執筆に取り入れていきたいと思います。英語の essay では序論,本論,結論という文章全体の構成に加え,各「パラグラフ」内の構成が明確に決まっています。1つのパラグラフに書くトピック (アイディア) は1つです。また,essay では「読み手」を想定し,自分のことばかり書くことはありません。日本語と英語とでは文構造も違い,そのまま日本語の文章に置き変えることが難しい部分もあるでしょうが,アカデミック・ライティングやビジネス・ライティングのように「人」に読んでもらうための文章には,英語の essay の書き方は参考にできると思います。 (まえがきより)

神奈川大学言語学研究叢書 4 グローバリズムに伴う社会変容と言語政策

書影

富谷 玲子,彭 国躍,堤 正典 (編)
福永 由佳, 他 (分担執筆)

ひつじ書房 (詳細ページ),2014年6月11日,ISBN 9784894767027

21世紀に入ってから世界の言語事情は大きく移り変わっている。本書は,グローバリズムに伴う社会変容と言語政策について考察した論集である。アジア地域における日本,中国,韓国,シンガポール,ロシア,および移民政策とのかかわりにおけるドイツ,アメリカの言語政策のいまを分析したものである。

日语教育基础理论与实践系列丛书 日语语言学与日语教育

書影

曹 大峰,林 洪 (編)
野田 尚史,彭 广陆,潘 钧, 他 (著)

国際交流基金 北京日本文化センター [PDF],2014年5月1日,ISBN 9787040318715

北京日本学研究センターが大学院修士課程の「日本語教育研究概論」のテキストとして使われることを想定して企画した『日本語教育学概論叢書』 (全8巻) の第2巻である。「日本語学と日本語教育」について中国語で書かれた8編と,日本語で書かれた2編「序論―日本語学と日本語教育―」「記述文法と日本語教育」が収められている。

「うまい!」と言わせる文章の裏ワザ

書影

石黒 圭

河出書房新社 (詳細ページ),2014年4月23日,ISBN 9784309022840

日本語研究者の常識は,一般の日本語使用者の非常識になりがちです。日本語研究者は言語事実の記述に力を尽くしますが,日本語使用者は規範を求めたがる傾向があり,教育やメディアがそれに拍車をかけるからです。本書は,日本語使用者の「規範意識」を表面に,日本語研究者の「言語事実」を裏面に据え,規範から脱却し,創造的な文章を書くことを支援する本です。