ことばQ&A

文字を繰り返すときに使う「ゝ」や「々」

質問

「やゝ」や「人々」と書く場合の「ゝ」や「々」などは,何と読むのでしょう。また,どのような種類があり,その使い方に決まりはあるのでしょうか。

回答

文字ではなく符号で,決まった読み方はありません。普通,まとめて「繰り返し符号」あるいは「踊り字」などと呼び,右のように呼び分けることもあります。

符号ごとに使い方が決まっています。仮名の繰り返しには「ゝ」「ヽ」(「こゝろ」「たゞ」「ハヽヽ」など),漢字の繰り返しには普通「々」が用いられますが(「段々」「正々堂々」など),「 繰り返し符号 (しばしば)」「愈 繰り返し符号 (いよいよ)」など,一部の決まった単語には「 繰り返し符号 」を使うこともあります。以上は,一字の繰り返しの場合ですが,二字以上の場合は「くの字点」が使われます。

繰り返し符号は,一つの単語のなかで繰り返しに限って使い,「いままで」「民主主義」のように二つの単語にまたがる場合に「いまゝで」「民主々義」と書くことは望ましくありません。正式の文章には,繰り返し符号をあまり用いない方がよいという意見もありますが,最近では,抵抗なく使われているようです。ただ,「 繰り返し符号 」や「くの字点」は,横書きでは使いにくいですし,パソコンやワープロで変換するのが簡単ではありませんから,次第に使われにくくなってきています。

より詳しい基準は,文化庁編『言葉に関する問答集 総集編』(大蔵省印刷局発行)所収の,「くりかへし符号の使ひ方〔をどり字法〕(案)昭和21.3」を参照してください。

文字を繰り返すときに使う「ゝ」や「々」