著書紹介

最近の研究成果の出版物や,国語研究所の所員が執筆・編集した主な出版物をご紹介します。

太字 : 発行時の在籍者

新日本言語地図 ―分布図で見渡す方言の世界―

書影

大西 拓一郎 (編)

朝倉書店 (詳細ページ),2016年12月15日,ISBN 9784254510515

どんなことばで表現するのか,どんなものを表現することばか,様々な事象について日本地図上にまとめた150図を収録した言語地図・方言地図集。〔本書は「全国方言分布調査」 (国立国語研究所,2010-15) に基づいています。〕

漢字字体史研究 二 ―字体と漢字情報―

書影

石塚 晴通 (監修)

高田 智和,馬場 基,横山 詔一 (編)

勉誠出版 (詳細ページ),2016年11月7日,ISBN 9784585280293

有史以来,人間の生活とともに文字はあった。特に中国周辺民族の間では漢字が文字生活の基盤となり,さまざまに変容しながら各地で独自の展開を示していった。各地域における文字のあり方への意識はどのような歴史的変遷をたどっていったのか。人々の歴史を記す木簡や古文書・古記録類などの文字史料解読の経験と蓄積はいかにして共有・継承されうるのか。これらを明らかにする研究活動を基盤として展開される文字符号や文字情報に関するデータベースの連携はいかなる研究環境を新たに作り出してきているのか。
日本語学・文献学・歴史学・考古学・仏教学・心理学・情報学・日本語教育学等,諸分野を横断した字体と漢字情報に関する最先端の議論から,これからの文字研究,人文学研究を考える。

ことばの地理学 ― 方言はなぜそこにあるのか

書影

大西 拓一郎 (著)

大修館書店 (詳細ページ),2016年9月10日,ISBN 9784469213607

柳田国男の方言周圏論で有名な「カタツムリ」「マイマイ」「ツブリ」等の分布も,ていねいに検証してみると疑問点が…。川や海の交通網,家族制度,人口密度など,多彩な視点から「土地」と「ことば」の結びつきの謎に迫り,方言研究の新たな地平を切り拓く。

書きたいことがすらすら書ける! 「接続詞」の技術

書影

石黒 圭 (著)

実務教育出版 (詳細ページ),2016年7月27日,ISBN 9784788911840

「これにたいして」「なかでも」「それでいて」「その意味で」「だとすると」「結局のところ」……。こうした接続詞は日々目にしているはずなのに、いざ自分で文章を書くとなるとなかなか使いこなせないもの。
そんな接続詞の用法を、豊富な例文とともに紹介する実用書。論文・レポート・企画書・報告書・ブログ記事など、あらゆる「書く」シーンで活用できるヒントが満載。

日本語コーパス活用入門 ―NINJAL-LWP実践ガイド―

書影

赤瀬川 史朗,プラシャント・パルデシ,今井 新悟 (著)

大修館書店 (詳細ページ),2016年7月20日,ISBN 9784469222555

急速に普及しつつある日本語コーパスの活用法を紹介する初のガイドブック。『現代日本語書き言葉均衡コーパス』『筑波ウェブコーパス』を検索するためのツールNINJAL-LWPの開発・公開に関わった3名が執筆。コーパス初心者を念頭に、ツールの利用法の解説にとどまらず、背景知識や研究への具体的応用までを幅広く取りあげる。

Trends in Linguistics. Studies and Monographs Vol.297
Transitivity and Valency Alternations: Studies on Japanese and Beyond

書影

影山 太郎,ウェスリー・M・ヤコブセン (編)

De Gruyter Mouton (詳細ページ),2016年7月,ISBN 9783110475241

2012年8月に開催されたNINJAL国際シンポジウム「日本語の自他と項交替」の成果を発展させた本書は,日本語における結合価と動詞の自他交替について,形態論,意味論,統語論,方言,歴史変化,第一言語習得,第二言語習得,言語類型論など多様な観点に基づく最先端の論考15篇と,現代日本語における使役交替動詞の一覧を収録した世界初の英文論文集です。

Studies in Language Companion Series 176
Sequential Voicing in Japanese: Papers from the NINJAL Rendaku Project

書影

ティモシー・バンス,マーク・アーウィン (編)

John Benjamins Publishing Company (詳細ページ),2016年6月,ISBN 9789027259417

「連濁」に関する最新の論考が収録された論文集で,国立国語研究所の「連濁」基幹型共同研究プロジェクト (リーダー : ティモシー・バンス) による成果。心理言語学,方言研究,日本語教育,対照言語学なども含めた,様々な観点からの論文を所収しており,過度に単純化することなく研究を深化させるための多くの示唆を含んでいる。

日本語文法研究のフロンティア

書影

庵 功雄,佐藤 琢三,中俣 尚己 (編)
田川 拓海,佐々木 冠,森 篤嗣,森山 卓郎,長谷川 信子,中俣 尚己,佐藤 琢三,天野 みどり,石黒 圭,野田 春美,定延 利之,井上 優,カノックワン・ラオハブラナキット・片桐,渋谷 勝己,庵 功雄,野田 尚史 (著)

くろしお出版 (詳細ページ),2016年5月30日,ISBN 9784874247006

今後の日本語文法の分野の活性化のために一石を投じるような,現代日本語文法とその周辺領域の開拓的研究を収めた論集。文法研究の新しいフィールドを開拓すべきことを主張してきた野田尚史氏をはじめとする16名による饗宴。

心ときめくオキテ破りの日本語教授法

書影

五味 政信,石黒 圭 (編著)

くろしお出版 (詳細ページ),2016年5月27日,ISBN 9784874246962

日々理想の教室作りに試行錯誤している日本語教師のために,学習者主体の「心ときめく」授業を目指した新しい日本語教授法の提案。日本語教師が抱える様々なオキテを創造的に壊し,学習者の力を最大限に引き出す秘訣や楽しく笑える活動のアイデアが満載。

語彙力を鍛える ―量と質を高めるトレーニング―

書影

石黒 圭 (著)

光文社 (詳細ページ),2016年5月19日,ISBN 9784334039240

話すとき、書くとき、もっと語彙力があれば、と思う人は多いだろう。すらすらとよどみなく、豊富な言葉を駆使している人を見れば、「よほどの量の勉強や読書をこなさなければ、ああはなれないのだろうか」と感じ、自分との歴然とした差にヘコむ人もいるかもしない。
しかし、語彙力のある人というのは、ただ単に「知っている言葉の数が多い人」ではない。「文脈に合わせて適切な語を選択する力を持った人」なのである。 本書では、語彙というものの中身についてよく知ったうえで、語彙力を「量」と「質」の両面から強化する22のメソッドを紹介。脳内の辞書を豊かにし、使用可能な語彙を増やし、それを効果的に表現に活用する方法を、豊富な実例を交えて解説する。

レキシコンフォーラム No. 7

書影

影山 太郎 (編)

ひつじ書房 (詳細ページ),2016年5月9日,ISBN 9784894768079

語彙・レキシコン・形態論に関する最新の研究を発信する専門ジャーナル第7弾。投稿論文5篇のほか,第6号に引きつづき国語研の影山プロジェクト「日本語レキシコンの文法的・意味的・形態的特性」 (2010-2015) の共同研究メンバーの執筆による特集「日本語レキシコン入門 PART II」 (5篇) と,語彙研究におけるコーパスの検索・活用の仕方を解説したチュートリアル「共起表現研究のためのコーパス検索入門」を掲載し,若手研究者をレキシコン研究にいざなうとともに,言語学以外の関連分野の専門家にも役立つことを意図している。