このプロジェクトは平成24年9月で終了しました。今後の更新予定はありません。

日本語学習者用基本動詞用法ハンドブックの作成

略称基本動詞ハンドブック
プロジェクトリーダーPrashant PARDESHI (ぷらしゃんと ぱるでし)
国立国語研究所 言語対照研究系 教授
研究分野言語学
キーワード日本語学,日本語教育,対照研究,認知意味論・語彙意味論
プロジェクトのHPhttp://pj.ninjal.ac.jp/handbook/

概要

コミュニケーションの基本単位となる文の骨格を決める重要な要素の一つが述語としての動詞である。日本語を外国語として学ぶ学習者にとって,日本語の運用能力を向上させるために,使用頻度の高い基本動詞の体系的な学習が不可欠である。具体的には,基本動詞の統語的振舞い (格枠組み,受動形の有無,アスペクト的な特徴など),意味拡張 (意味ネットワーク),自他の対をなすカウンターパートおよび類義語との対比等々の全体像を把握することが効率的な学習に必要なものである。さらに,日本語の体系だけでなく,母語の体系と日本語の体系間の類似点や相違点を理解することは学習効果を最大限に引き延ばすことに役立つと考えられる。そこで,本プロジェクトは,言語学,日本語学,日本語教育,対照言語学,第二言語習得研究,辞書編纂学,認知言語学,コーパス言語学などといった様々な研究分野の最新の知見を取り入れ,世界の日本語学習者の体系的且つ効率的な学習に役立つ「日本語学習者用基本動詞用法ハンドブック」のプロトタイプを開発し,それに基づいて,日・中,日・韓,日・英,日・マラーティー語の試作版の作成を目指す。

上記目標の達成に向けて具体的な運用としては,関連の研究分野の最前線で活躍する日本国内外研究者のチームを立ち上げ,定期的に公開の研究会およびワークショップなどを行い,研究成果を国内外の日本語教育現場にネット版として発信すると同時に,市販の教科書,辞書,文法書,参考書などと独立した新たなタイプの教材・資料として紙媒体でも併せて提供し,世界各国の日本語教育への寄与を目指す。