日本語言語科学特別講義 / 第139回NINJALコロキウム
「共感 (empathy) と “キャラクター”、そして文法」
- 開催期日
- 2023年11月28日 (火) 15:10~16:40YouTubeで当日の「共感 (empathy) と “キャラクター”、そして文法」講義動画を公開しています。
- 開催場所
- 対面とオンラインのどちらでも参加できる、ハイブリッド形式で開催
- 国立国語研究所 (東京都立川市緑町10-2) 交通案内
- オンライン (Web会議サービスの「Zoom」を使用)
- 講師
- 金水 敏 (放送大学大阪学習センター所長、大阪大学名誉教授)
- 専門領域
- 日本語文法、日本語史、役割語研究
- 主要業績
- 『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』 (岩波書店、2003/2023)
『コレモ日本語アルカ 異人のことばが生まれるとき』 (岩波書店、2014/2023)
『日本語存在表現の歴史』 (ひつじ書房、2006) - 講演要旨
本講義では、心理学の用語である「共感」(empathy) という概念が日本語研究といかに関わるかという問題について、二つの話題を取り上げたい。一つは役割語・キャラクター研究であり、もう一つは文法研究である。前者については、役割語と対応する人物像を「キャラクター」と「人格」の両面で捉え、特に受け手の共感の受け皿としての人格が人物像に唯一性・個体性を与えると考える。また文法研究の面では、久野 (1978) で「共感度」としてこの用語が取り入れられて以来、「視点」との関連で捉えられてきたが、視点論は今日の共感研究の面から見直される必要があることを述べていく。二つの話題は一見関連性が薄いようにも見えるが、用例の解釈という点で、通底した問題であるという点についても指摘する。
- 参加申し込み
受付は終了しました。お申し込みありがとうございました。
いただいた個人情報は、個人情報保護ポリシーに則り厳正に取り扱います。- キーワード
- 講演会、オンライン開催、NINJALコロキウム、現代日本語、文法、文章・文体、会話・談話、役割語、共感
日本語言語科学特別講義とは
総合研究大学院大学 日本語言語科学コースの開設を記念し、国内外の優れた研究者から日本語学・言語学・言語処理・日本語教育のさまざまな分野について、最前線の研究成果をお話しいただきます。
NINJALコロキウムとは
国内外の優れた研究者を講師にお招きし、日本語・言語学・日本語教育のさまざまな分野について最前線の研究成果をお話しいただく講演会です。一般に公開していますので、教員・大学院生を問わず、ご自由にご参加ください。 (参加無料)
スケジュール : 不定期。原則として、1ヶ月1回。
事前の参加申し込みが必要ですので、ご注意ください。
今回の日本語言語科学特別講義はNINJALコロキウムを兼ねて、「日本語言語科学特別講義 / NINJALコロキウム」として開催いたします。