第155回 NINJALコロキウム
「電子メディアのコミュニケーションを考える―「打ち言葉」とは何か―」
- 開催期日
- 2025年10月28日 (火) 15:10~17:10
- 開催場所
- 対面とオンラインのどちらでも参加できる、ハイブリッド形式で開催
- 国立国語研究所 多目的室 (東京都立川市緑町10-2) 交通案内
- オンライン (Web会議サービスの「Zoom」を使用)
- 参加申し込み
受付は終了しました。お申し込みありがとうございました。
いただいた個人情報は、個人情報保護ポリシーに則り、厳正に取り扱います。- 講師
- 三宅 和子 (東洋大学 名誉教授)
- 専門領域
- 社会言語学、メディア言語、モビリティ、語用論
- 主要業績
- - 『メディアとことば 1, 2, 4』(ひつじ書房 2004、2005、2009 共編)
- 『日本語の対人関係把握と配慮言語行動』(ひつじ書房 2011)
- 『モビリティとことばをめぐる挑戦―社会言語学の新たな「移動」』(ひつじ書房 2021 共編)
- 『境界と周縁––社会言語学の新しい地平』(ひつじ書房 2025 共編) - 講演主旨
- 近年、「打ち言葉」という表現が研究論文で使われ、一般にも認識が広がってきている。「打ち言葉」は、「話し言葉の要素を多く含む新しい書き言葉」と説明されている (文化庁2018 : 4) が、この場合の「話し言葉」、「書き言葉」とは何を指しているのだろうか。
この講演では、「話し言葉」、「書き言葉」に関するこれまでの研究を振り返り、インターネットを介したコミュニケーションを考慮に入れると、ダイナミックな転換が求められていることを指摘する。一例として、親しい方言話者間のLINEチャットを取り上げ、親密コードとされる方言の使用がみられない例や「デス・マス体」の使用が基本となっている例などを示し、このようなメディアに現れる「奇異な」現象への注目は、コミュニケーションに関する新たな議論と洞察を深めるきっかけとなる可能性を論じる。 - キーワード
- 講演会、オンライン開催、NINJALコロキウム、現代日本語、方言、文字・表記、文章・文体、会話・談話、電子メディアのコミュニケーション、打ち言葉、書き言葉、話し言葉
NINJALコロキウムとは
国内外の優れた研究者を講師にお招きし、日本語・言語学・日本語教育のさまざまな分野について最前線の研究成果をお話しいただく講演会です。一般に公開していますので、教員・大学院生を問わず、ご自由にご参加ください。 (参加無料)
スケジュール : 不定期。原則として、1ヶ月1回。
事前の参加申し込みが必要ですので、ご注意ください。