北米における日本関連在外資料調査研究・活用 ―言語生活史研究に基づいた近現代の在外資料論の構築―
- 略称
- 北米在外資料調査研究
- プロジェクトリーダー
- 朝日 祥之 (国立国語研究所 言語変異研究領域 准教授)
- 実施期間
- 2016年4月~2022年3月
概要
欧米に点在する日本関連資料について,これらが学術的,社会的に重要であるにもかかわらず,総合的な調査が十分ではない資料を対象として取り上げ,当該資料を保有する研究機関をはじめ,国内外の大学等研究機関と連携して調査研究を行うことを目的としています。
国語研では,主として近現代に北米に移住した日本人,つまり北米の日系移民に注目し,言語史・社会史・生活史を基点としながら,日系社会に関連する資料についての資料調査・研究を行っています。劣化や廃棄リスクが高まっている日系人に関わる音声・映像資料について,データ救出と資料の評価を行うとともに,日系社会の歴史のうち,これまでの十分に光が当たってこなかった領域を取扱い,移民をめぐる新たな資料論へとつなげることをめざします。