横断的・融合的地域文化研究の領域展開 : 新たな社会の創発を目指して
国語研ユニット「地域における市民科学文化の再発見と現在」
- プロジェクトリーダー
- 大西 拓一郎 (国立国語研究所 教授)
- 実施期間
- 2022年4月~
- 関連サイト
- 「市民科学」プロジェクト
概要
地域文化に関する学際的研究の展開を軸に言語地図の作成など方言研究も含む市民による研究活動=市民科学文化に光を当てます。近年、在野の研究者による研究実践が「市民科学」として、注目されています。市民科学は、学術コミュニティとしての学界と一般社会の架け橋であるとともに、アカデミックには実現できない継続的かつ長期的観察・観測、特定の目的・目標に集中することのない広い対象設定により、その活動と実績が学術世界から注目されることが少なくありません。そのような市民科学は、近年に始まったものではなく、すでに100年以上に及ぶ地域があり、また、市民科学者の養成も含め継続中の地域もあります。学術への貢献や長期的継続・実践にもかかわらず、やや見過ごされがちな市民科学の歴史と今を検証し、それを基盤とした地域文化の継承と創発を実現します。