方言談話の地域差と世代差に関する研究
略称 | : | 方言談話 |
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プロジェクトリーダー | : | 井上 文子 |
実施期間 | : | 平成22年11月~平成25年10月 |
研究分野 | : | 日本語学,方言学 |
キーワード | : | 方言分布,言語変化,社会言語学,談話資料 |
概要
異なる出身地の人と話をしていると,語彙やアクセントではなく,話の進め方そのものに違和感を覚えることがある。特に,大阪人の話し方が独特であると意識する人は多いように思われる。話の進め方には地域特有の何かがありそうだということは,誰もが漠然と感じていることであろう。
しかし,方言によって話題の展開のしかたにどのような地域差があるのか,談話展開の方法に一定の類型があるのか,まだわかっていない点は多い。
このようなことを客観的に明らかにするためには,語や句や文を超えた単位である談話全体をひとまとまりとしてとらえ,実際のコミュニケーションとしての談話を分析することが求められる。
そこで,本プロジェクトでは,各地の方言談話を収集し,談話展開の談話標識として機能している接続表現や間投表現に焦点をあてて,方言談話に出現する言語事象について記述・分析する。さらに,各地域・各世代の方言談話の比較・対照を試みる。この調査・研究によって,方言談話の実態と,その地域差・世代差を解明するための仮説・枠組みを明確にすることを目的とする。