首都圏の言語の実態と動向に関する研究
略称 | : | 首都圏言語 |
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プロジェクトリーダー | : | 三井 はるみ 国立国語研究所 理論・構造研究系 助教 |
実施期間 | : | 平成22年11月~平成25年10月 |
研究分野 | : | 日本語学 |
キーワード | : | 地域言語研究,言語構造,言語意識,社会,地理 |
プロジェクトのHP | : | https://mmsrv.ninjal.ac.jp/shutoken_atlas/results.html |
概要
東京首都圏の言語は,次の2点で,日本の他の地域の言語と異なる社会的位置づけを有する。
(1) 標準日本語の基盤であること。
(2) この地域で生じた新たな言語現象は,ほどなく全国に波及すること。
一方地域方言としては,次のような大都市特有の状況に置かれている。
(3) 伝統的地域方言が保持される社会的基盤がきわめて脆弱なこと。
(4) 日常的に,言語的多様性にさらされる状況にあること。
(5) 言語規範の異なる多数の社会的サブグループが存在すること。
以上の特質を踏まえて,東京首都圏の言語状況を多面的に把握し,この地域の言語を対象とした総合的な研究の基盤を築くことを目的とする。
なお本研究における「首都圏」とは,東京を中心とする日常的な言語接触が生じうる都市圏を想定しており,おおむね,東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の1都3県の範囲と重なる。