多文化共生社会における日本語の言語的障壁の低減に関する研究
- プロジェクトリーダー
- 庵 功雄 (一橋大学)
- 実施期間
- 2019年4月~2022年3月
概要
政府の外国人受け入れ政策の急展開により,定住目的の外国人が日本国内で急増することが予想される。その際,日本語に関する様々な問題が生じることが予想されるが,そうした日本語に関する言語的障壁を少しでも低減することは日本語研究に課せられた大きな使命である。
本研究では,こうした認識のもと,外国人にとって生活上重要なものでありながら読解・産出が困難な類型のテキストについて,自然言語処理との協働により,その簡略化の方策を研究する。
具体的には,次のようなテキストを対象とする。
1. 外食チェーン店のオペレーション・マニュアル
2. 介護施設における申し送り書
これらのデータを収集し,そこから言語的特徴を抽出し,その定型化を行う。その後,文書を構成するパーツを取り出し,それを組み合わせ,これらの文書作成用のエディターを開発する。