日本語疑問文の通時的・対照言語学的研究
| プロジェクトリーダー | ： | 金水 敏（きんすい さとし） 国立国語研究所 客員教授 |
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| 実施期間 | ： | 平成25年4月～平成28年3月 |
| 研究分野 | ： | 言語学，日本語学 |
| キーワード | ： | 疑問文，歴史統語論，意味論 |
| プロジェクトのHP | ： | https://www2.ninjal.ac.jp/past-projects/j-int/ |
概要
日本語の疑問文については，係り結びの形成と消滅を軸にした歴史的研究，主として主文の機能に着目した現代日本語のモダリティ研究は盛んに行われてきたが，疑問文というテーマで古代語から現代語までつないだ通時的研究はほとんど見当たらない。また間接疑問文の歴史的形成過程について論じた高宮雪乃の画期的研究も，十分学界に認知されているとは言い難い。これらの点を踏まえ，本研究では直接・間接疑問文を含めて日本語疑問文の通時的研究の構築を目指す。その際，理論的な基盤として Cinque Rizzi らによる Cartography の成果を参照しつつ，日本語のような右方主要部言語の統語構造を再構築し，研究に適用することを試みる。その際，日本語のみならず日本の諸方言や東アジア諸言語の状況についても参照し，研究成果に組み入れていく。
