述語構造の意味範疇の普遍性と多様性

略称述語構造
プロジェクトリーダーPrashant PARDESHI (ぷらしゃんと ぱるでし)
国立国語研究所 言語対照研究系 教授
実施期間平成21年10月~平成28年3月
研究分野言語学
キーワード言語類型論,対照言語学,心理言語学,日本語教育

概要

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述語構造の意味範疇に関わる重要な言語現象の一つは「他動性」である。本プロジェクトでは,意味的他動性が出来事の認識とその言語表現および言語習得にどのように反映するかを解明することを目的とする。日本語とアジアの諸言語を含む世界の35の言語を詳細に比較・検討し,それを通して,日本語などの個別言語の様相の解明だけでなく,言語の多様性と普遍性についての研究に貢献することを志向する。 また,方法論の面においては,従来通りの個別言語の記述や,表面的な対照言語学・言語類型論などを超えた新たな研究方法を用いる。具体的には,言語類型論の知見を心理学や第二言語習得研究における実験的手法に取り入れることによって,共同研究でなければ到達できない理解を目指す。

さらに,理論研究の成果を日本語教育に還元する目的で,基本動詞の統語・意味的なふるまいを詳細に記述するハンドブックを作成し,インターネットに公開することを目指す。

本プロジェクトは以下の4つのグループで構成される。
(A) 言語類型論チーム, (B) 心理言語学チーム, (C) 言語習得チーム, (D) 基本動詞ハンドブック作成チーム

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