日本列島と周辺諸言語の類型論的・比較歴史的研究

略称東北アジア言語地域
プロジェクトリーダーJohn WHITMAN (じょん ほいっとまん)
実施期間平成24年4月~平成28年3月
研究分野言語学
キーワード歴史比較言語学,統語理論,言語類型論
プロジェクトのHPhttps://www2.ninjal.ac.jp/past-projects/jparchipelago/

概要

大きなサイズの画像を見る

日本語を含めた東北アジアの諸言語 (アイヌ語,ツングース諸語,韓国/朝鮮語,ニヴフ語,モンゴル諸語,チュルク諸語,ユカギール語など) は,より南方の中国語語群とは違い,主要部後置型 (SOV) の語順,高度な形態論的膠着性,1・2音節の語幹,語内または語幹内における母音共起制限 (母音調和) などの類型論的特徴を多く共有している。本プロジェクトは,類型論的研究を出発点とし,共時的・記述的研究に通時的側面を加え,これらの言語が1つの言語地域 (「東北アジア言語地域」) をなすことを証明したい。そして,世界的にみても「東北アジア言語地域」研究の拠点といえる日本から,この研究の成果を広く世界に紹介する。

本プロジェクトは「形態統語論班」と「音韻再建班」の2つのグループで構成される。「形態統語論班」ではアイヌ語を除くこの言語地域の特徴として見られる「名詞化と名詞修飾」に焦点を当てて考察を行う。「音韻再建班」では,既に語族・語群が認められている言語を対象にして,音韻再建に関する既存の研究の再検討,再建を試みる。

投稿をシェアする
note