コミュニケーションのための言語と教育の研究
略称 | : | コミュニケーション |
---|---|---|
プロジェクトリーダー | : | 野田 尚史 (のだ ひさし) 国立国語研究所 日本語教育研究・情報センター 教授 |
実施期間 | : | 平成25年4月~平成28年3月 |
研究分野 | : | 日本語教育学 |
キーワード | : | 非母語話者,コミュニケーション,話しことば,書きことば,理解 |
プロジェクトのHP | : | 日本語非母語話者の読解コーパス |
概要
非母語話者の日本語能力についての研究は,これまでは語彙に関する能力や文法に関する能力というように伝統的な言語学の分類に従って進められることが多かった。このプロジェクトでは,現実のコミュニケーションの観点から日本語能力を「聞く」能力,「話す」能力,「読む」能力,「書く」能力の4つに分け,特にこれまで研究が盛んではなかった「聞く」「読む」という理解能力に焦点を当てて,日本語非母語話者の理解過程や理解困難点を解明する。
研究方法は,非母語話者に理解した内容を母語で詳しく話してもらうインタビュー調査を基本にする。研究組織として,話しことば班,書きことば班,評価班の3つを設ける。 この研究によって話しことばと書きことばにおける非母語話者の日本語理解能力が解明されることが期待される。これまで考えられていた以上に非母語話者は不正確な理解をしていることや,初級レベルでもさまざまな理解ストラテジーを使っていることが明らかになるはずである。