日本語の大規模経年調査に関する総合的研究
プロジェクトリーダー | : | 井上 史雄 (いのうえ ふみお) 国立国語研究所 時空間変異研究系 客員教授 / 東京外国語大学 名誉教授 |
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実施期間 | : | 平成24年4月~平成28年3月 |
研究分野 | : | 日本語学,社会言語学 |
キーワード | : | 共通語化,敬語,言語生活,経年調査,社会言語学 |
プロジェクトのHP | : | 鶴岡調査データベース |
概要
国立国語研究所では,戦後まもなくから鶴岡・岡崎・富良野などにおいて大規模な言語調査を実施し,半世紀以上にわたって追跡調査を行ってきた。そこから得られた共通語化や敬語変化の動向についての知見は豊かで,言語変化一般についての理論的貢献も大きい。しかし,これまでに行われた調査データは,すべてがデータベース化されているわけではなく,公開されているデータも一部にとどまる。また,各地の調査項目には共通項目があるにも関わらず,これまで相互に結果を参照して比較することがなかった。
本研究では,2011年に第4回鶴岡調査が行われたのを機会に,これらの多様な大規模経年調査のデータの総合的分析を行うことにより,具体的データに基づく理論構成をさらに発展させ,言語の変化と将来予測に関する実証的な研究を行う。また,研究結果の海外発信に積極的に努める。