このプロジェクトは平成25年10月で終了しました。今後の更新予定はありません。
日本語文法の歴史的研究 プロジェクトの詳細
研究目的
本プロジェクトは,日本語の歴史に正面から取り組む研究であり,歴史的変化という観点から日本語のしくみを考え,言語の構造を明らかにしようとするものである。
言語のしくみを考えるにあたって歴史的観点からの研究は必要不可欠なものであるが,中でも文法に関する研究は,現代語の記述に対しても有効にはたらくものとして重要である。本プロジェクトは,古典語における単なる観察・記述にとどまらず,現代語 (もちろん方言も含む) までを視座に収めながら歴史変化を描く研究,あるいは現代語との対照を意識しながら理論的にも有用な研究を目指していく。
これらの研究成果については,国内外の学界に向けて広く発信していくものとする。
研究計画・方法
本プロジェクトは,11名のメンバーから成る。それぞれ専門とする時代は,古代語4名,中世語3名,近代語3名,現代語1名である。精通した各時代における観察・記述に基づき,そこから通時的・通言語的にも有用な「説明」を目指していく。
全員が集う研究会を最低年2回は開催し,徹底した議論を行う。公開の形で行うことで,現代語研究者や方言研究者からの有用な提言も期待される。これらの助言を積極的に取り入れながら,実証的側面と理論的側面のバランスのとれた記述を目指していく。
具体的な成果発表として,まず平成23年度に論文集を出版した (『日本語文法の歴史と変化』 (くろしお出版) )。そして,3年間のプロジェクト研究の成果として,研究期間終了後に,さらにもう1冊論文集を出版する。これには,本プロジェクトの共同研究員のみでなく,若手研究者も数名加えるものとする。
共同研究員 (所属)
平成25年10月時点の所属です。
- 江口 正(福岡大学)
- 岡崎 友子(東洋大学)
- 岡部 嘉幸(千葉大学)
- 小柳 智一(聖心女子大学)
- 竹内 史郎(成城大学)
- 仁科 明(早稲田大学)
- 福沢 将樹(愛知県立大学)
- 福嶋 健伸(実践女子大学)
- 宮地 朝子(名古屋大学)
- 吉田 永弘(國學院大學)