現代語の意味の変化に対する計算的・統計力学的アプローチ

プロジェクトリーダー
持橋 大地 (統計数理研究所)

概要

現代および近代日本語において,あるいは現代語一般に,単語の意味は時間を通じて一様ではなく,常に変化し続けている。こうした中,(1) どのような単語が,(2) どのように意味変化を起こしたのか,またそれはどのようなメカニズムで起きうるのかを理論的に調べることは,国語学および言語学において最も重要な現代的課題の一つであると考えられる。 特に,国立国語研究所において提供されている通時コーパスなどを用いれば,デジタル化されたテキストデータが大量に得られるため,上記の (1) においては適切な統計モデルに基づくデータ解析によって目的を実現し,(2) においては,無数の言語使用者が周囲の影響を受けて確率的に言語使用を変化させる統計力学的描像によって,その理論的性質を解明する。研究は統計数理研究所のほか,国立国語研究所,首都大学東京,産業技術総合研究所人工知能研究センターによる横断的組織によって進める。