日本語を母語あるいは第二言語とする者による相互行為に関する総合的研究

略称日本語相互行為
プロジェクトリーダー柳町 智治
北星学園大学 文学部 教授
実施期間平成23年10月~平成26年9月
研究分野日本語教育
キーワード相互行為,インタラクション,会話分析,第二言語,マルチモダリティ,日本語教育,第二言語教育

概要

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言語を使用して会話するというのは,発話者だけの問題ではない。むしろ,会話の話し手と聞き手の双方が,自らの「参加」の仕方を文脈に敏感な形で調整しながら会話を組織化している。また,言語とはそれ自体として孤立して用いられているのではなく,常に実践に埋め込まれており,そこでは,言語だけでなく,環境中のさまざまなリソース(人工物等)も実践の組織に関わっている。

相互行為という分析の枠組みは,これまでの「個人の間で情報やメッセージがやりとりされる」という「伝達モデル」とは異なるコミュニケーション観を我々に提示する。本プロジェクトでは,このような立場から,日本語を母語あるいは第二言語とする者が日常生活のさまざまな場面において他者や環境とやりとりしながら実践をおこなっている様子をビデオデータと文字化データをもとに微視的に分析し,理論的考察および教育現場への具体的提言を行う。

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